今日から始める!オフィスでできる節電対策

~エネルギーの見直しでコストも環境も守ろう~

電気代の高騰や脱炭素社会への流れを受け、企業には省エネへの取り組みがますます求められています。特に電力使用の多いオフィスでは、小さな工夫の積み重ねが大きな節電効果につながります。ここでは、すぐに実践できる節電アクションから、中長期的な取り組み、組織的な対応まで、効果的な対策を紹介します。

【基本編】いますぐできる節電アクション

  1. 空調の見直し
    冷房は28℃、暖房は20℃を目安に設定しましょう。扇風機やサーキュレーターを併用することで、空気の循環を促進し、快適さを保ちながら消費電力を抑えることができます。
  2. 照明の節電
    使っていない会議室や給湯室などの照明はこまめに消灯。日中は自然光を活用し、窓際の照明を減らす工夫も有効です。古い蛍光灯や白熱灯を使用している場合は、消費電力の少ないLEDへの切り替えを検討しましょう。
  3. パソコンやOA機器の省エネ設定
    パソコンや複合機などは、省電力モードを活用し、長時間使用しないときはスリープや電源オフを徹底しましょう。機器の台数や配置の見直しも効果的です。

【中長期編】計画的に進めたい節電対策

  1. 高効率設備への更新
    10年以上使用している空調や照明設備は、最新の省エネ機器に更新することで20〜30%の電力削減が期待できます。設備更新は初期投資が必要ですが、長期的にはコスト削減につながります。
  2. 電力の見える化
    エネルギー管理システム(BEMS)を導入することで、電力使用量の傾向を把握し、ムダを特定できます。これにより、契約電力の見直しや基本料金の削減にもつながります。
  3. 再生可能エネルギーの活用
    太陽光発電設備を導入すれば、日中の電力を自家消費でき、余った電力は売電して収益化することも可能です。持続可能な企業運営を目指すうえで有効な施策です。

【組織対応編】全社で取り組む仕組みづくり

  1. ルールと目標の明確化
    節電は社員一人ひとりの意識が重要です。「冷房は28℃まで」「昼休みは照明を消す」などの具体的なルールを定め、全社で月ごとの目標を設定・共有しましょう。
  2. 節電リーダーの配置とアイデアの活用
    各部署に節電担当者を配置し、日々の実践状況をチェック。社員から節電アイデアを募集し、優れた取り組みは社内で表彰するなど、継続的なモチベーションの維持にもつながります。

まとめ

節電はコスト削減と企業価値向上の両立

オフィスの節電対策は、電気代の削減だけでなく、環境に配慮する企業姿勢のアピールにもなります。とくに今後は、取引先や投資家からも「エネルギーに対する取り組み」が評価対象になる時代です。 まずは身近なところから。今日からできるアクションを社員全体で共有し、継続的な取り組みとして企業文化に根付かせていきましょう。

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