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毎年上がる空調費…見直しポイントは“ちょっとした工夫”にあり!
今年のゴールデンウィークは北陸地方でも好天に恵まれ、行楽地は多くの人でにぎわっていましたね。すでに半袖で過ごせる日もちらほらと見られるようになってきました。
梅雨入りを前にして、今年の夏も一段と暑くなりそうな気配です。
冷房の使用時間が増えるこれからの季節、企業の電気代のうち約4〜5割を占めるのが空調といわれています。
しかし、実は設備を入れ替えなくてもできる「ムダ削減」はたくさんあります。
本記事では、総務・設備担当者の方に向けて、すぐに実践できるオフィス空調の見直し術をご紹介します。

スケジュール運転を見直そう
出社時間より30分早めの「予冷」運転がおすすめ
→ 室温が安定し、立ち上げ時の高負荷を抑えられます。
退勤後の自動停止設定を必ず確認!
→「つけっぱなし」が最もムダの多いポイントです。

ゾーン分けで空調を最適化
- 使っていない会議室や倉庫は空調をOFF/抑制。
- 執務エリアも「北側/南側」「端/中央」など利用状況に応じて温度設定を変えると効果的。
人感センサー付き空調や個別制御システムの導入を検討するのも有効です。
窓まわり対策で外気の影響をカット
夏の冷房効率に大きく影響するのが「窓から入る熱」です。

- ブラインドの角度を上向きに調整→ 日差しを反射しつつ、光を取り込めます。
- 遮熱フィルム・UVカットフィルムは夏場の放熱を抑えます。
☀ 特に南向き窓のあるオフィスでは効果大!
「ピークカット」の考え方を知っておこう
• 電力契約には「最大需要電力」(ピーク値)で決まる部分があります。
• 昼12〜15時は空調使用が集中します → この時間帯の負荷を抑えるのが鍵!
対策例:
• 午前中のうちに室温を下げておく(予冷)
• 会議・作業のピークをずらす
• 他の機器(コピー機、電子レンジなど)との使用タイミング調整
フィルター清掃で「見えないムダ」を解消
- 月1回のフィルター清掃で最大20%の効率向上も。
- ホコリの詰まりは空調機に負荷をかけ、電気代の原因に。
まとめ:まずは“見える化”から始めよう
節電対策は「やってるつもり」では効果が出にくいものですよね。
可能であれば、エアコンの電力量(kWh)をチェックできるメーターやシステムを導入し、「どこでムダが出ているか」を把握するところから始めましょう。